正義。vol.2
伊坂幸太郎さん作の「火星に住むつもりかい?」を読了した。
人の感情、欲望が絡まり、表現されている点に魅力を感じた。
人のこうしたいという事、例えば、出世、あの人を守るんだという正義感、欲望が丸出しに描かれているからだ。
特に、終盤の処刑シーンは圧巻だった。
このシーンを読んで思ったことは、
人って、基本自分または自分の周りの人が良ければ、それだけでいいんだろうと思う。
それ以外の人に対しては基本他人事。
それとは対照的に、他人に対して行動できる人は偉大だなと。
目に見える正義感よりも。
「さりげない」正義感。
他人に対して勇気を使える人は信頼される。
これまで、伊坂幸太郎作品をいくつか読んできたが、
「火星に住むつもりかい?」は、私的1番の「ゴールデンスランバー」を超える良作でした。